「和おん」という和食屋さんがいつの間にか閉店し、「あれれ?」と思っていたら何やら改装工事が始まって、イタリアンのお店ができました。
それが「トラットリア デジナーレ」です。
北堀江のパスタが人気だったイタリアンが、ここ靭公園に移転してきました。
イタリアン激戦区の靱公園周辺に、新たに参入してきたとは、勇気ありますね!
お店の雰囲気やメニュー、そしてパスタは、はたして靱公園でも変わらずに美味しいのか?などを、さっそく調べに行ってきましたよ。
トラットリア デジナーレの雰囲気
お店は、靱公園の西側(テニスコート側)近くの通りに面した路面店です。
ほんのすぐ先には、具たくさんのサンドイッチで有名な「ジューシーズ ラボラトリー」があります。
この通りには美味しいお店がいっぱいですよ。
お店の外観
夜に訪れたのですが、ぼーっと浮かび上がるようにライトアップされたお店は素敵で、とくに星型の看板が印象的でした。
この星型の看板は、北堀江時代でも使っていたようで、守り神的な宝物なのでしょう。
店内の様子
店内はカウンターのみで、全部で10席の小さな間取となっています。
このカウンターは前店舗の和おんで使っていたのをそのまま利用していますね。
イスは少し高く、座面も大きくはないのですが、座りにくいわけではありません。
カウンター越しに、シェフが料理を作る様子を垣間見ることができます。
自分が注文した料理が一から出来上がっていく過程を見られるのは、とても楽しいです。
これは小さなお店だけの長所ですね。
メニューについて
ランチ(11:30~L.O.14:00)も営業し、ランチメニューもあるようですが、今回は18時オープンのディナータイムに訪問しました。
ディナーメニュー
夜の時間帯は今のところ、コースはやっておらず、すべてアラカルトになっています。
コースがないのは、珍しいですね。
メニューの項目は、前菜・パスタ・手打ち生パスタ・ピッツァ・リゾット・おすすめ料理となっています。
前菜メニュー
前菜のメニュー内容はこんな感じ。
何となく野菜メニューが少ないですね。
色々なのが食べられる、前菜の盛り合わせがないのも残念。
前菜の盛り合わせって結構力をいれているお店が多いから、楽しみで必ず注文するんだけどなあ。
そんななか、チーズが食べたい欲求に突然襲われたので、「ゴルゴンゾーラチーズのバケットグラタン」(950円)を注文することに。
もうちょっとグラタンらしいものを想像していたのですが、メニュー表記そのままの、バケットにゴルゴンゾーラチーズをのせてオーブンで焼いたものが出てきました。
チーズフォンデュに似ているかな?
ゴルゴンゾーラチーズは匂いが強いものはかなり強烈ですが、これは穏やかで食べやすい味でした。
バケットにチーズがしみ込んでいて、まずいわけがないですよね。
パクパクと平らげてしまいました。
パスタ(乾麺)
パスタこそイタリアンの大本命ですよね。
いくら前菜が美味しくても、これがどうしようもないと次の来店はありません。
さて、「トラットリア デジナーレ」のパスタには手打ちの生パスタがあるようで。
これは期待しちゃいます。
その前に、パスタ(乾麺)のメニュー内容はこちら。
明太子のパスタが2種類ありますね。
前菜メニューにも明太子があったような。
シェフは明太子が好きなのかな?
手打ち生パスタ
生パスタがあるイタリアンは、今までの経験上あまりハズレがありません。
「トラットリア デジナーレ」はどうかな?
手打ち生パスタのメニューです。
生パスタのメニューは他と比べて、海鮮系が多いですね。
ワタリガニ、イカスミ、有頭海老など。
ワタリガニのトマトクリームソース(2,100円)を注文しました。
北堀江時代でもあったメニューのようで、気になっていたのです。
ちょっと分かりにくい写真ですが、ワタリガニの半身がパスタの上にのっています。
アツアツの状態で提供されますよ。
調理の手際がいいのですね。
カニの美味しそうな香りが店内に充満していきます。
では、一口。
やっぱり手打ちの生パスタだけあって、うまい。
生パスタ特有のうどんのようなコシと、プチっと心地よくかみ切れる歯ごたえ。
茹で加減も丁度いいですね。
それが濃厚なワタリガニの旨味たっぷりのトマトクリームソースをまとっているのですから、言うことなしです。
北堀江でなぜ人気があったのが十分わかりますね。
このワタリガニのトマトクリームソースは、食感・味ともに絶対的におすすめできる、生パスタメニューですよ。
乾麺のパスタメニューは食べませんでしたが、これも問題ないでしょう。
次回の楽しみです。
リゾット
リゾットもお店の実力がはっきりわかるメニューですよね。
日本人はお米にうるさいですから。
ここにも明太子がありますね。
本格的なイタリアンではあまり見かけないような…。
美味しいワタリガニの生パスタを食べて、それが火をつけたのかどうかわかりませんが、「もっと海鮮を!」という風になり、イカスミのリゾット(1,400円)を頼みました。
真っ黒な写真だなあ…。
イカスミを美味しそうに撮るのは難しいね。
さてお味の方はというと、これまたうまい!
あまりイカスミを食べたことがない私ですが、どうも生臭いのではないかと思っていました。
ですが、このリゾットはまったく生臭くありません。
イカの旨味だけがギュギュギューと濃縮して、他の雑味が全部吹っ飛んだ感じ。
お米も硬くなりすぎないギリギリの炊き加減さで、素晴らしい。
お粥みたいになっているリゾットを客に出すイタリアンは、ぜひここで学んでいただきたいものです。
イカスミを今まで食わず嫌いしていた方、ここ「トラットリア デジナーレ」でイカスミデビューするのもいいかも?
人生で一番美味しいイカスミ料理でした。
おすすめ料理
冊子になっているメニュー以外に、本日のおすすめ料理があります。
デザートメニューもここにのっています。
このおすすめ料理も前菜と同じようにお肉系の料理が多く、野菜系は少ないですね。
次は野菜を食べようと思っていたので、この中からは唯一の野菜系「剣先イカと野菜のグリル」(1,600円)をチョイス。
イカスミのリゾットが思いのほか美味しかったので、この剣先イカにも期待が高まります。
屋台のイカの丸焼きのように、どどーんとイカがのってますよ。
野菜は、アスパラガス・インゲン・カラーピーマン・ミニトマトなどで、バジルソースでいただきます。
イカは新鮮そのもので、プリプリ。
歯切れよく、旨味たっぷりですよ。
焼き加減が絶妙です。
やはりこのお店はイカがうまい。
野菜も程良く食感が残った、丁度よいグリル感です。
おいしい野菜の焼き方を心得ていますね。
こんなに美味しく野菜を焼けるのですから、もっと野菜のメニューを増やされるといいと思うのですが…。
ピッツァ
今回は頼みませんでしたが、ピッツァもあるようです。
明太子がここにも…。
それも「明太子と餅」?ピザーラかな?
よしここまで明太子押しなら、次回は頼んでやろうではないですか。
靱公園イタリアン戦争に新星登場!
言わずと知れた、イタリアン激戦区の靭公園。
そこに北堀江から突如参戦してきた「トラットリア デジナーレ」。
頑張って戦い抜いてほしいものです。
お店は席数10席と小さいながら、寡黙なシェフと奥さんが切り盛りする、素敵なお店ですよ。
靭公園近辺で美味しい生パスタを食べたいなら、ここ「トラットリア デジナーレ」をおすすめします!
トラットリア デジナーレ
【住所】大阪市西区靭本町2-6-13
【電話】06-6479-3535
【ランチ 】11:30~L.O.14:00
【ディナー】17:30~L.O.21:30
【定休日】火曜日
【食べログ】トラットリア デジナーレ(北堀江にあった時の口コミ)
全席禁煙です。
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