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神戸プレジールのランチで神戸牛と但馬牛を食べ比べ!勝者は…⁉

発見!関西グルメ

不祥事を起こし、休業していたJA全農兵庫の直営レストラン「神戸プレジール三宮本店」。
それさえなければ、神戸で一番の鉄板焼だったんだけどね。
このまま閉店するのかな?と思っていたけど、この度無事に再開!

さっそくランチの鉄板焼を予約して、以前と変わらず美味しいのかな?メニューに変化はあるのかな?などを調べに行ってきました。
さらに不祥事の原因にもなった神戸牛と但馬牛、その味の違いについても(不祥事の内容については後述)。

例えばランチの鉄板焼の値段でいえば但馬牛は3,500円から神戸牛は7,000円からと、2倍の差があります。
この値段の差ほど味に違いはあるのでしょうか?

さあ神戸牛と但馬牛との闘いが「神戸プレジール三宮本店」で繰り広げられことになりました。
いい勝負になりそうな予感です。

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神戸プレジールとは?

「神戸プレジール」とは、兵庫県産の食材をふんだんに使用する、JA全農兵庫が運営するレストランです。
兵庫県三宮に本店があり、東京の銀座にも支店があります。

今回訪れたのは、三宮本店。
神戸牛の鉄板焼、せいろ蒸し、しゃぶしゃぶが割とリーズナブルに楽しめると評判のお店です(それでも高いけど)。

海外のVIPにもひいきにされるほどで、特に鉄板焼は一ヵ月前の予約でも困難な人気店でした。
神戸でここ以上の美味しい鉄板焼はないといっても過言ではないほどでした。
ところが不祥事が起きます!

食材偽装で一時休業

簡単に説明すると、一般的にランクが落ちる但馬牛を神戸牛として提供していた、ということです。
当時の偽装を主導した料理長の話によると…。

「神戸牛のフィレ肉が人気で、在庫を確保するのが大変。とうとう在庫がなくなり、しょうがなく但馬牛のフィレ肉を神戸牛として出すことに。だって、神戸牛のフィレ肉を食べに来たお客さんを悲しませたくなかっただもん」

だそうで。
う~ん、ただ単に安い肉を高く売りたかっただけじゃないの?と思ってしまいますが、真相はわかりません。

この不祥事が明るみになった結果、2017年10月から2018年4月まで「神戸プレジール三宮本店」は休業に追い込まれます。

ちなみに不祥事が発覚するまで、偽造に気が付いた神の舌を持つお客さんはいなかった模様。
そんなわけで、今回私が「神戸プレジール三宮本店」を訪れた理由のひとつに神戸牛と但馬牛の味の差を知りたいというのがあるのです。

誰も気が付かなかったということは、意外と但馬牛ってすごいのでは?
そこで神戸牛と但馬牛との真剣勝負が、「神戸プレジール三宮本店」を舞台に開催されるに至ったのです!
もちろん単純に美味しいお肉を味わいたい、というのが主ですけど。

神戸プレジール三宮本店の雰囲気

「神戸プレジール三宮本店」は兵庫県三宮駅から徒歩5分程度、ホテル ザ・ビー神戸の1階に位置しています。
東急ハンズが近くにありますので、それを目印に。
ホテル ザ・ビー神戸

このホテルのエントランスから入ってすぐが、「神戸プレジール三宮本店」です。
白い壁が印象的。
神戸プレジール三宮本店

お店の中に入ると、豪華な雰囲気です。
JAが運営しているレストランとは、とても思えませんよ。
神戸プレジールの店内

高級そうなワインがいっぱい。
神戸プレジールののワインケース

鉄板焼のコーナーは独立して設けられていて、すべて目の前が鉄板のカウンター席になっています。
10人も座れば満席でしょうか。
神戸プレジールの鉄板焼カウンター

立派なイスに座っていると、係りの人が汚れ防止のエプロンを付けてくれます。
王様になったような気分です。
いよいよ食事の始まりです!

ランチメニュー

「神戸プレジール三宮本店」のランチタイムは、11:30~15:00(L.O.14:00)です。
当日予約せずに行っても、高確率で断られると思いますよ。
行く日が決まっているなら、かなり前から予約をすることをおすすめします。

ディナーに比べランチはお肉の量は少なくなりますが、お得な値段設定になっています。
さらにディナーは10%のサービス料も取られてしまいます。

『但馬牛がメインのランチコース』
・もも80グラム(9品) 3,500円
・フィレ80グラムまたはサーロイン100グラム(9品) 5,000円
・もも100グラムとフォアグラ(11品) 7,500円
・フィレ80グラムまたはサーロイン100グラムとフォアグラ(11品) 10,000円

『神戸牛がメインのランチコース』
・サーロイン100グラム(9品) 7,500円
・サーロイン100グラムとフォアグラ(10品) 10,000円
そのほかお肉の追加メニューもあります。

今回注文したのは、「但馬牛もも」80グラムのコースを二人分、お肉のみ「神戸牛フィレ」を100グラム。

値段でいえば、但馬牛はコース全部で3,500円ですが、神戸牛は単品で9,000円‼
大分値段の差がありますね…。
ももとフィレで部位も違いますが、神戸牛と但馬牛の食べ比べの開始です。

一応、ランチコースの内容を紹介します。
始まりは「美肌酢」から。
神戸プレジールの美肌酢

お肉を食べる前に、胃の調子を整える意味でお酢を飲むのでしょう。
この「美肌酢」は休業する前からありました。
料理長は多分違う人になったと思うのですが、これは変わらず提供しているのですね。

青りんご風味の甘い飲み物です。
お酢感が弱く、飲みやすいものでした。
以前のほうが、お酢が強かったような気がします。

次は「食前のお愉しみ」です。
写真左から、カニと青菜の和え物、ふろふき大根です。
神戸プレジールの食前のお愉しみ

和え物には菊とキノコも入っています。
それぞれの食感がよく、カニの風味が活かされた和え物でした。

ふろふき大根は、旨味たっぷりのお出汁が染みていて、じんわりと美味しい。
本サイトでも何度も書いていますが、関西のお出汁は素晴らしいですね。
まさにこれから出てくる料理への期待を高まらせてくれる、「食前のお愉しみ」でした。

「季節のスープ」が運ばれてきました。
神戸プレジールのオニオンスープ

オニオンスープです。
兵庫県の淡路島産の玉ねぎを使用したもの。
じっくり時間をかけて炒め、甘味を存分に引き出された玉ねぎがスープに溶け込んでいます。

このオニオンスープは少し変わっていまして、お皿の底に茶わん蒸しのようなものがあります。
それをすくってスープとともに食べると、茶わん蒸しとオニオンスープを一緒に食べてるよう、ってそのまんまの感想だね。

こういう料理があるかどうか知りませんが、少し手が込みすぎたかな?
素直にオニオンスープだけでも良かったかも。

次にやってきたのは「フレッシュサラダ」。
神戸プレジールのフレッシュサラダ

野菜は8種類の兵庫県産を使っているようで。
意外と色々な野菜が栽培されているのですね。
シャキシャキと食感がよく、新鮮な味わいでした。

神戸牛vs.但馬牛、どっちが美味しい?

さあ次は、とうとう待ちに待ったお肉の登場です!
輝いていますね。
じゅるる。
神戸牛と但馬牛

奥の二つが但馬牛、手前が神戸牛。
但馬牛はもも80グラムのコースを二人分頼んだのですが、違う部位を用意してくれました。

左が「ヒウチ」、右が「シンシン」という部位だそうです。
神戸牛は「フィレ」。
う~ん、どれも色つやがよく、サシの入り具合も美味しそう…。

焼き加減を聞かれたのですが、どうしようかなと悩んでいると「おすすめする焼き加減でどうでしょうか?」と提案してくれました。

担当してくれた方はお肉の知識が相当あるようで、お客様には一番美味しい焼き加減で食べてもらいたい様子。
ではそれで、とお任せしました。

目の前の鉄板で焼かれるお肉。
鉄板焼

3種類の部位、それぞれ違った焼き加減でした。
但馬牛の「ヒウチ」が一番よく焼かれ、次に神戸牛の「フィレ」、一番焼きを軽くしたのが「シンシン」とのこと。
「ヒウチ」がミディアムで「フィレ」がミディアムレア、「シンシン」がレアというのかな。

実際に、焼かれたお肉の状態は下の写真の通り。
左から、神戸牛の「フィレ」、但馬牛の「シンシン」そして「ヒウチ」の順。

では食べ比べてみましょう!

神戸牛を実食

まずは、神戸牛の「フィレ」をパクっと。
…。

無言になる美味しさです。
香ばしく焼かれた表面の部分に歯を当てると、サクッと抵抗なく入り肉汁があふれ出す。
そしてフィレ独特のやわらかい肉質が舌にまとわりついたかと思った瞬間、溶けるように旨味だけを残し消えていく。
この余韻をしばらく味わっていたいのだが、反面、次のお肉を早く食べたい欲求との葛藤。
美味しさに苦しめられるという不思議な体験でした。

これは素晴らしいというしかありません。
お肉自体の品質が良いこともそうですが、その品質を見極め、それに合った焼き加減に仕上げる料理人の腕が素晴らしい。

今回、担当してくれた料理人は大当たりのようです。
残りの部位も当然期待が高まります。

但馬牛を実食

次は但馬牛の「シンシン」を。
…。

これまた無言になる美味しさ。
確かに神戸牛の「フィレ」に比べると旨味がほんの少し落ちるような気がし、肉質もさっぱりとしています。
しかしながらさっぱりとしているのに、旨味は大変濃厚に感じられます。

こんなある意味矛盾しているお肉は初めてです。
これもすべては計算された焼き加減によって、肉が持つ旨味が最大限引き出されているからなのでしょう。

最後に「ヒウチ」を。
あ、普通に美味しいお肉だ。

これは無言にはなりませんでした。
デパートでちょっと奮発して購入し、自宅で焼いたお肉に近い味がします。
近いだけで、美味しさのレベルはまったく違いますけどね。
腕のいい料理人によって焼かれたお肉のほうが、断然うまいに決まっています。

この「ヒウチ」、「フィレ」や「シンシン」と比べると、よりジューシーな感じです。
脂身が少し多いからかな?

ですが、けして脂っこいわけではありませんよ。
噛みしめると、上品な香りを放つ脂がじゅわっと広がりますが、その後サッとその脂っこさが引いていき、最後に旨味が行きわたる。
色んな事が口の中で起こる、何ともにぎやかなお肉で、大変満足のいくものでした。

「ヒウチ」も美味しくいただけたのは、やはり料理人の絶妙な焼き加減のおかげ。
下手な人なら、脂っこくていつまでたっても噛み切れない、まずいお肉になっていたことでしょう。
本当に良い腕前の人が担当になってくれたものです。

神戸牛と但馬牛の戦い、勝者は?

神戸牛と但馬牛、両方のお肉を存分に堪能することができました。
ではこの勝負、勝ったのは?

勝者は…。
担当してくれた料理人です!

だって、どのお肉もそれぞれの特長がうまく出て本当に美味しく、甲乙つけがたかったのです。
その特長を引き出したのは、料理人の完璧な焼き加減にあるのは言うまでもありません。
というわけで、勝者は料理人で。

ですが!
値段のことを考えると、3,500円の但馬牛に軍配が上がるような気もします。
まあ、でもこれも今回のように腕の良い料理人が担当してくれるかどうかによりますので、運しだい。

間違いなく素晴らしいお肉を食べたいなら高い金を出して神戸牛、まあまあ美味しいお肉でいいかな?or腕の良い料理人に出会えるチャンスにかけるなら但馬牛、こんな感じでしょうか。

ランチコースの続き

さて、神戸牛と但馬牛の白熱した戦いが終わり、興奮さめやらぬテーブルの上に、締めのお食事が運ばれてきました。
神戸プレジールのガーリックライス

お食事は普通の白いご飯またはガーリックライスを選ぶことができます。
ここは迷わずガーリックライスを選びました。

休業前に訪れた「神戸プレジール三宮本店」のガーリックライスが、史上最高の美味しさだったからです。
はたして今回のガーリックライスの出来は?変わっていないでしょうか?

ではパクリと。
これです、そうこの味です!
あ、美味しい~。

ご飯の炊き加減、塩加減、その他の加減という加減がすべてベストです。
切り刻まれたお肉もいい感じの量で、ガーリック風味が付いたご飯とこれまたベストマッチ。

パチパチパチ。
自然と心の中で沸き起こる拍手。
「神戸プレジール三宮本店」のガーリックライスは、史上最高の美味しさのままでした。

さてこのお食事でコースが終わり…、なんてことはありませんよ。
デザートが待っています。

デザート

「神戸プレジール三宮本店」では、デザートは専用の部屋に移動して、そこでいただきます。
ゆったりとしたソファがあって、くつろげますよ。
神戸プレジール三宮本店のデザートルーム

落ち着いた雰囲気の部屋で待っていると、デザートがやってきました。
神戸プレジールのデザート

お肉を食べた後にはうれしい、さっぱりとした柑橘のシャーベットでした。
添えられた果物も、熟れ具合が丁度よく、甘く美味しい。
紅茶を頼みましたが、良い茶葉なのでしょう、香り高かったです。

特別な部屋でのんびりとデザートタイムなんて、贅沢。
素晴らしいお肉の味を思い出したりしながら、至福の時を過ごせますよ。

3,500円の但馬牛のランチコースがコスパ最高かも

「神戸プレジール三宮本店」における、神戸牛と但馬牛の食べ比べは、料理人の素晴らしい焼き加減のおかげで、どちらも美味しいという結果に終わりました。

どのお肉を食べても(担当の料理人の腕次第の点もありますが)満足できると思います。
そう考えると、3,500円の但馬牛80グラムのランチコースが値段的にも一番おすすめなのかもしれませんね。

お肉の量を増やしたり他の部位を食べたくなったら、単品メニューがありますので担当の料理人の方と相談しながら、メニューを決めるのがいいでしょう。
色々な部位をそれぞれに合った焼き加減で楽しめると思います。

神戸プレジールのプラン一覧
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神戸プレジール三宮本店
【住所】神戸市中央区下山手通2-11-5 ホテル ザ・ビー神戸1F
【電話】078-571-0141
【ランチ 】11:30~15:00(L.O.14:00)
【ディナー】17:00~22:30(L.O.21:00)
全席禁煙です。

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