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あの阪神名物の「いか焼き」がお弁当に!?衝撃の「いか焼きのっけ弁当」

阪神名物のいか焼きがのった、いか焼きのっけ弁当 発見!大阪・関西グルメ

私は関東から関西に引越してきた者ですが、こちらに来てから食文化の違いに驚くことが結構あります。

以前、大阪にはお好み焼きをおかずにする「お好み焼き定食」があるという記事を書いたのですが、今回はそれに勝るとも劣らない驚きのお弁当に出会いました!

大阪の阪神百貨店梅田店で販売されている、その名も「いか焼きのっけ弁当」。

「いか焼き?イカを丸ごと焼いた、お祭りの屋台によくあるやつでしょ?」
と、普通の関東人はそう思うでしょう。

しかし大阪のいか焼きはまるで違うのです。
はたして「いか焼きのっけ弁当」とはどんなものでしょうか?

刮目せよ!これが「いか焼きのっけ弁当」だ!

百聞は一見に如かずと言いますので、まずは「いか焼きのっけ弁当」の実物を見てもらいましょう。

いか焼きのっけ弁当
いか焼きのっけ弁当。税込864円なり。

なんだか巻かれた玉子焼きみたいのがのっていますね。
そう、これが大阪の「いか焼き」なんです。
この「いか焼き」の正体とは?

大阪人に愛されている阪神名物の「いか焼き」

一大ターミナルである大阪(梅田)駅近くには、関西を代表する百貨店が集まっています。
そのひとつの阪神百貨店で長年愛されている名物が、「いか焼き」です。

大阪人が愛する、いか焼き
大阪人が愛する「いか焼き」

地下一階のスナックパークと言われるフロアには、さまざまな大阪らしい飲食店が並び、その中でも特に人気なのが「いか焼き」を売っているお店。
行列嫌いの大阪人のはずなのに、4,50人なんてざらで、いつ行っても混雑しています。
まあお店の方は手際よくさばいているので、思ったほど待たずには買えますが…。

さてこの「いか焼き」、名前に「いか」と付いていますが、ほぼ小麦粉です。
もちもちとした独特の食感の薄く焼かれた生地に、少しスパイシーな甘じょっぱいソースが塗られたもの。
誤解を恐れずに言えば、具がほとんどない薄いお好み焼き、とでも表現できましょうか。

生地には申し訳程度にイカが入っています。
ほんと、ちょっぴりです。
JAROも真っ青のイカの量です。
なのに名前は「いか焼き」…。

大阪人が愛する「たこ焼き」も、タコが一切れしか入っていなのに「たこ焼き」と名乗るのが許されていますから、それと同じなのでしょう。

まあ色々と文句をたれましたが、食べてみると、なかなかどうしてうまい。
初めて食べた時は、「ん?こんなもんか」と思いましたが、しばらくするとまた食べたくなるようなクセになる味わいで、今では阪神梅田店に行く機会があれば並んで購入するという、ほんの少しだけ大阪に染まった元関東人になり下がって(なり上がって?)います。

ちなみにお値段は、おひとつ154円からと大変お安くなっています。
この安さも大阪人に愛される理由なのでしょう。
イカだけが生地に入った素朴な味わいが楽しめるものや卵入りのデラバン(デラックス版の略でしょうか?)、さっぱり醤油味など、店頭では5種類ほどが用意されています。

関東では手に入りづらいとは思いますが、阪神百貨店の公式オンラインストアで取り扱っており、全国発送が可能になっています。
興味がある方は、阪神オンラインショッピングを訪れてみてください。

「いか焼き」はおかずだ!

では、大阪人が愛する「いか焼き」を使用した、「いか焼きのっけ弁当」はどんな味わいでしょうか?
詳しく見てきましょう。

5種類のいか焼きが味わえる、いか焼きのっけ弁当
5種類の「いか焼き」が勢ぞろい!豪華なお弁当です。

「いか焼きのっけ弁当」は、「いか焼き」が全5種類も楽しめる、大変贅沢なお弁当になっています。
ソース味、卵入りソース味、ネギ入り醤油味、卵ネギ入り醤油味、卵入りポン酢味と、「いか焼き」の全てがここにあると言っても過言ではありません。
まさに阪神百貨店が総力を挙げて作った、集大成のお弁当でしょう(適当)。

さて、お弁当となっていますから、ご飯が付いているはずです。
「いか焼き」の下をめくると、ひじきの炊き込みご飯が敷き詰められています。
この「いか焼き」をおかずにご飯を食え、というわけですね。
関東出身の私には衝撃です。

いか焼きをおかずにして食べる
なんと「いか焼き」の下にはご飯が!

う~ん…。
これをおかずに?
ソースや醤油味が付いた、単なる焼いた小麦粉の生地でご飯を食えと?

芽生え始めた大阪を愛する心が私に訴えます。
「お前は大阪に染まったと自負しているのではないのか?これをおかずにできないとは情けない」

一方、心にかすかに残る関東人のプライドがささやきます。
「炭水化物に炭水化物じゃん。合うわけないじゃん。もんじゃ焼きをご飯にかけないじゃん」

えいやと口に放り込むと…。
ムムム!?
普通においしゅうございました。

旨味のあるソースが塗られた小麦が香る生地で炊き込みご飯を包むと、様々な美味しさが口中で踊ります。
卵入り生地のこってりとした旨味も、またご飯に良い。

さっぱりポン酢味はどうかな?
これはご飯を引き立てる名脇役の味わい!
醤油味も言うことなしのご飯との組み合わせでした。

結論。
「いか焼き」はおかずです。
当然、「いか焼きのっけ弁当」も美味しくいただけます。

関東出身の私には衝撃のお弁当でしたが、大阪人には何の疑問も待たず受け入れられているのでしょう。
もしかしたら「え?あの阪神名物が弁当に?」なんて思っている大阪人もいるかもしれません。
そんな方も含め、一度ご賞味あれ。

なお、「いか焼きのっけ弁当」は阪神梅田本店の地下一階フロア「コンビニデリカ」にて、購入することができます。
税込864円です。

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大阪の粉もん食文化は面白い

たこ焼きを代表とする、大阪の小麦粉の食文化、粉もん。
今回食べた「いか焼きのっけ弁当」や「お好み焼き定食」なども、関東にはない独特の粉もんです。

小麦粉料理を単品で食べるだけではなく、ご飯にも合うおかずとして昇華させる追求心には感服します。
そして当然のように美味しいのも素晴らしい。
さすが食い倒れの大阪ですね。
次はどんな粉もんに出会うか楽しみです。

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